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2017年1月9日月曜日

ネパール2016 カトマンズ到着まで(12月21ー23日)

ネパールの農村を見たいとずっと思っていた。Youtubeにアップされていたいくつかの動画がきっかけだ。しかし2016年の暮れにネパール行きを決めたは突然であり、なんらかの目当てがあったわけではなく、準備をしていたわけでもない。

ネパール行きを決めたのが12月15日。さっそく12月21日関空発の中国国際航空(Air China)のカトマンズ行き往復航空券を購入した。帰国は29日関空着。この航空券が一番安く、全部ひっくるめて6万円弱だった。だが安いのには裏がある。往きは関空ー上海ー成都ーカトマンズと乗り継ぐ。帰りはカトマンズー成都ー関空と乗り継ぎは1つだが、成都で1泊する必要がある。このため、21日から29日の旅行期間中、ネパールの滞在期間は6泊7日、往きに成都の空港で1泊し、帰りには成都の街で1泊することになる。なるはずだった。

往きには成都の空港で夜を明かし22日の昼にはカトマンズに到着するはずだったのだが、なんと上海から成都までの便が悪天候でキャンセル。「悪天候」とは実は大気汚染のこと。この日、北京空港でも数多くの航空便がキャンセルされていた。代わりにあてがわれた中国東方航空の便もすでに満席だったため、上海で無駄に1泊することになった。翌日は朝の便で成都に早く到着するため、成都でも1泊する。つまりカトマンズに到着する前に中国で2泊するはめになったのだ。

まあこれもひとつの経験とあきらめるしかない。中国の航空会社にはこれまで何回か苦い思いをしている。何年か前、関空からパリに飛んだときには、経由地の北京で10時間以上の遅延に遭遇した。このときも中国国際航空だった。中国東方航空の国内便でも何回も遅延を経験している。中国国内ならともかく第3国へ行くときにはできるだけ中国系は避けようと思うのだが、それでもつい選択してしまうのは格安ともいえる値段のためだ。

上海では中国国際航空の割り当てられたホテルに宿泊した。もちろんホテル代は航空会社持ち。インスタントラーメンなどの夜食も支給された。このホテルの部屋にはなんと麻雀卓が用意されていた。

上海のホテルの部屋にあった麻雀卓

翌日成都のゲストハウス(老宋国際青年旅舎)に1泊し、予定より1日遅れの23日の朝9時半にカトマンズに向けて飛んだ。成都空港でのチェックイン時、若いネパール人女性と少し言葉を交わした。彼女は多くの荷物を抱えており、私に荷物を1個預かってくれないかと頼んでくる。私が機内預け入れ荷物なしであることを見込んでのことだ。これはもちろん断った。犯罪にからんでいるような女性には見えなかったが、見知らぬ他人の荷物を預かるのはトラブルのもとだ。はじめてネパールを訪問する私に対し、女性は「ネパールは旅行しやすいはずだ。ここ(成都)と違って、多くの人が英語をしゃべるから」と言っていた。私たち日本人は漢字が読めるから、中国の旅をそれほど困難だと思わないが、中国語をまったく解さない外国人にとって英語があまり通じない中国はかなりの難関かもしれない。

12月23日、現地時間の午前11時過ぎ(日本との時差は3時間15分)にカトマンズ空港に着く。まずアライバルビザを取得する必要がある。これはタッチパネル式の機械に必要情報を入力し、25ドル(15日間の観光ビザの場合)を支払えばよい。写真が必要かと思って持参してていたが、機械が撮ってくれるので不要だった。とりあえず100ドルをネパールルピーに両替したうえで、イミグレを通過する。

イミグレを通過したところにプリペイド・タクシーのデスクがあった。市内のホテルまで700ルピー(約700円)とのことで、これを利用することにした。タクシーの車窓を通して見るはじめてのカトマンズに心が躍る。なんとなくバングラデシュに似た雰囲気だが、リクシャがいない分だけバングラデシュよりも落ち着いている。空港から市内までは順調にいけば30分程度とのことだったが、悪名高いカトマンズの渋滞に巻き込まれ、1時間ほどかかった。

ホテルはツーリストでにぎわうタメル地区あるTravelers Homeを予約していた。トイレ・シャワー付きの個室が1泊13.6ドル。カトマンズにしてはちょっと高いが、これはいわば日本人宿で、日本人にだけ朝食が付くという。受付の若い女性2人は非常にフレンドリーだった。

部屋で少し休んでから街に出る。まずタメル地区を歩き、だいたいの土地勘をつかむ。続いて、カトマンズの中心ともいうべきダルバール広場に徒歩で向かったが、路地の市場の見物などに時間を費やしているうえちに陽が暮れてきたのでタメル地区に引き返した。

カトマンズを歩く

夕食は7時ごろにタメル地区の日本食堂「絆」でとった。路地のつきあたりに6つのテーブルを並べただけの小さな食堂で、ネパール人の夫婦がやっている。カツ丼を注文する。お茶、味噌汁、漬け物が付いて300ルピー(約300円)。予想通りおいしい。日本で食べるカツ丼に勝るとも劣らない。「予想通り」というのは、10年以上も前にネパールを旅行したドイツ人から「カトマンズのカツ丼はすばらしい」と聞いていたからだ。ドイツ人が食べたカツ丼と「絆」のカツ丼が同じかどうかは確かでないが、カトマンズの日本食のレベルが今もずっと維持されていることに間違いはない。

「絆」のカツ丼

明日はバスでゴルカに向かう。ゴルカはカトマンズとポカラの中間にある小さな町で、2015年4月のネパール地震の震源地だった。

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